申請書作成に当たっての注意点

これまでに審査員から指摘される頻度が多かった内容です。

・NGSにより目的が達成できるのかどうかの検討が不十分
 ( 例えば、RNA-seqの比較だけで注目する形質の原因遺伝子を見つける、というような申請は
 説明不足になりがちです。 )

・サンプル準備に対する計画性や妥当性

・非モデル生物等のリファレンスゲノムが適用されにくい場合の解析方針
 ( 例えば、変異解析を行う場合にはデータをどのように扱うのか、解釈するのかを十分に
 説明する必要があります。 )


解析規模の目安

当センターが提案している1サンプル当たりの解析規模です。

解析規模の目安
RNA-seq ( モデル生物 ) 5M~20Mリード
RNA-seq ( 非モデル生物 ) 20M~30Mリード
Resequencing 推定ゲノムサイズのx20~x30
De novo DNA-seq ( Bacteria ) 推定ゲノムサイズのx100
メタゲノム解析 ( 16S rRNA ) 10万リード以上
De novo DNA-seq ( Long-read ) 推定ゲノムサイズのx20以上
(ゲノムサイズにより対応不可の場合があります。)

過去に実施した解析の規模


RNA-seq

これまでに採択された1課題当たりのリード数の分布です。




ロングリードシーケンス
生物種 N50長 データ量 フローセル数
チョウ目の一種 11 Kb 25 Gb MinION 2枚
インゲン1品種 26 Kb 24 Gb MinION 1枚
トマト4品種 27 Kb~34 Kb 6 Gb~21 Gb MinION 各1枚

※ サンプルのクオリティに依存します。